いつもなにかと私ども労働安全衛生コンサルタント奈良支部をご愛顧賜り、厚くお礼申し上げます。
私ども労働安全コンサルタント、労働衛生コンサルタントは、労働安全衛生法第81条に基づく労働安全衛生の専門家として、『労働災害防止』を目的として、安全衛生診断、安全衛生計画の立案、諸規程の作成、作業場巡視、作業環境や作業の改善対策、教育、講演等、特に『事業場に対する技術的支援』を内容とした、幅広い活動を行っています。最近は、リスクアセスメント (作業等に伴うリスクの評価と対策を実施)への取組みにも力を入れています。
さて、私たちの身の回りには、生活する上で、多くの危険因子があり、このうち、『避けられる危険』は、未然の対策により『予防』し、常に『安全』で、『安心』な状態を維持していくべきものと考えられます。
それは職場でも同じで、令和3年(2021年)の職場における労働災害による死亡者数は全国で867人(65人増、奈良県は9人(増減なし))、休業4日以上の死傷者数は149,918人(18,762人増、奈良県は1,613人(266人増))と、死亡者数は平成29年以降減少傾向にあったものの、増加に転じ、休業4日以上の死傷者数は、近年増加傾向にあり、平成10年以降で過去最多の状況にあります。
多様な職場がある中、職場の安全衛生は事業者と勤務者個々の努力により大きな成果が得られるものと考えます。しかし、時には「事業場外資源による技術的支援」が必要な場合があります。そのような時は、私どもの専門的経験と知恵をご活用くだされば、必ずや安全衛生の向上につながるものと確信しております。
日本労働安全衛生コンサルタント会には、機械、電気、化学、土木、建築、保健衛生、労働衛生工学という、幅広い分野の専門家が加入しております。職場の安全衛生に関する技術的課題の解決に向け、気兼ねなく当支部事務局までご相談いただきたいと思っております。
令和4年8月 奈良支部 大原賢了