いつもなにかと(一社)日本労働安全衛生コンサルタント奈良支部(JASHCON奈良支部)をご愛顧賜り、厚くお礼申し上げます。

私ども労働安全コンサルタント、労働衛生コンサルタントは、労働安全衛生法第81条に基づく労働安全衛生の専門家として、安全衛生診断、安全衛生計画の立案、諸規程の作成、作業場巡視、作業環境や作業の改善対策、教育、講演等、『労働安全衛生の技術的支援』を内容とした、幅広い活動を行っています。最近は、リスクアセスメント (作業等に伴うリスクの評価と対策を実施)への取組みにも力を入れています。

さて、私たちの身の回りには、多くの危険がありますが、中でも『避けられる危険』は、未然の対策により『予防』し、可能な限り『安全』で『安心』な状態にしておく必要があります。

それは職場でも同じで、令和5年(2023年)の職場における労働災害(新型コロナウイルス感染症への患によるものを除く。)による死亡者数は全国で755人(前年比19人減、奈良県は4人(前年同数))、休業4日以上の死傷者数は135,371人(前年比3,016人増、奈良県は1,370人(前年比47人増))と、全国死亡者数は過去最少ですが、全国休業4日以上の死傷者数は3年連続で増加しています。

多様な職場がある中、職場の安全衛生は事業者と労働者の努力により大きな成果が得られると考えます。しかし、時には「事業場外資源による技術的支援」が必要な場合があります。そのような時は、私どもの専門的経験と知恵をご活用くだされば、必ずや一層の安全衛生の向上につながるものと確信しております。

日本労働安全衛生コンサルタント会には、機械、電気、化学、土木、建築、保健衛生、労働衛生工学といった幅広い分野の、経験豊富な専門家が加入しています。職場の安全衛生に関する技術的課題の解決に向け、気兼ねなく当支部事務局までご相談ください。

令和6年6月                奈良支部 大原賢了